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PCのGoogle Chromeアップデート、検索結果のUI変更による検索体験の変化

Google ChromeのアップデートでページネーションのUIが変わったことで利用者の検索体験だけでなく検索結果にも影響がある

PCのGoogle Chromeアップデート、検索結果のUI変更による検索体験の変化

公開日:

2020年6月5日にPCでGoogle Chromeで検索を行なっていて、UIが一部分大きく変化しました。
それは次ページへのリンク

これまでは、1 2 3 4 5・・・ と次ページへの数字が記載があったと思います。

しかし今回Google Chromeのアップデートで以下の画像のようにUIが変わりました。
Google Chromeの次ページへの遷移方法が大幅に変更。もっと見るボタンに変更されたことで、次の10件の検索結果を速く閲覧できるようになりました。

そうです。
「もっと見る」ボタンに変わったのです。

UIが変わっただけと思われてはいけません。
変わったことには理由が必ずあります。

スマホでは2019年ごろにはもっと見るボタンは実装されています。
それが今回PCでも実装されたのです。

もっと見るボタンのメリット

  • 検索結果の読み込み速度UP
  • 検索結果への没頭

検索結果の読み込み速度UP

これまでは次ページへの遷移は一度別ページに移動するため、画像や結果のリストデータを取得してくるなど裏側で色々なものをサーバーから読み込みしたりしていたため、どうしても表示に時間がかかっていました。
このもっと見るボタンを実装することでなぜ読み込みが速くなるかというと、まず新しい画像をほとんど取得しなくてよくなります。webの閲覧で一番の障害になるのは画像の読み込みです。テキストよりも何十倍も大きいデータのためダウンロードに時間がかかり遅くなります。

次に読み込みが速くなる理由は次ページが必ず2ページだからです。
どういうことかというと、これまでは2 3 4 5 6とどこのページにアクセスするかわからず、裏でデータを用意できないので、データを準備するのが難しいと考えられます。
それが次ページが必ず2ページ目であれば、2ページ目のデータを予め準備しておけば、ボタンを押されてから必要な情報を取得する必要がほとんどありません。
その為、もっと見るボタンを押すとすぐに表示されます。実際に何かを検索してみるとその速さはすぐにわかります。
画面が白くならないんです!w

検索結果への没頭

没頭とはどういうことかというと、検索に集中するということです。そのままの意味ですが、ここは重要なポイントです。
人の集中力は8秒以下です。(集中とは一つのことだけを考えている状態)
検索していると思っても視界に何かが入ると、そちらにも意識が移ったり、それに関連してしまうことを考えてしまいがちです。
これまでは次ページのボタンを押すと一度画面が白くなり、新しいものが読み込まれていました。
この消えるタイミングで人は別のことを考えたり、よそ見をして別のことを考えてしまいます。

もっと見るボタンは読み込み速度UPでもお話したように、ページが消えることもなく次の検索結果のリストが表示するため、ストレスなく検索に没頭しやすくなります。

SEOとしても多くのWEBサイトにメリット

これまでの検索結果でポイントとなるのは、1ページに10件程度しか表示されないということです。
このアップデートでも10件表示には変わりありませんが、この10件に対する概念が少し拡張された感じになります。

検索結果といえば1ページ目の1番上に表示されることが多くの人に見てもらいやすいため、SEOでいかに1番になるかを多くのサイトが目指してきました。
そして1ページ目でも下にスクロールするにしたがって、クリック率は下がっていきます。
さらに2ページ目ともなると1ページ目の10番目に比べても、サイトに訪れる人に大きな差が生まれていました。
それらには検索結果の読み込み速度なども関係しており、検索者にとってもこれまでの経験から2ページ目は表示が遅いから調べるのをやめることに繋がっていたと考えられます。

それがもっと見るボタンになったことで、これまで2ページ目でクリック率が低かったサイトにも閲覧されるチャンスが増える可能性が高まったのではないかと思います。

検索結果の特徴としては、大手や予算を潤沢に確保してサイトを作っている大きなサイトが、コンテンツの量や質などからどうしても上位に居座ってしまって1ページにも入りにくい状況だったと思います。
閲覧されないとサイトの評価も上がらないという要素もあります(正確なgoogleのアナウンスではない)。

2ページ目も見る機会が増えたことで、訪問者が増えてサイトが良い評価をされたり、SNSでシェアされたり、被リンクができると、これまでよりも良い検索結果になるはずです。

このGoogle Chromeの検索結果のUIの大きな変化は多くのWEBサイトにチャンスが生まれる可能性があります。

間違ってはいけないのは今2ページ目にいて閲覧者が増える可能性があるからといって何もしないことです。
間違いなくコンテンツの質の良さは、閲覧者に影響しますし、Googleからの評価にも影響しますので、よりコンテンツの質を上げていくことは行う必要があります。

始めにも触れましたが、スマホで実装されていたものが今回PCでも実装されたのは、検索者の検索体験によい結果が出ているからです。
検索結果で2ページ目、3ページ目のWEBサイトにはチャンスだと思いますので、サイトの更新や修正を行いよりWEBサイトからよい反響がでるようにしていきましょう!

PCの利用率の増加

自宅や通勤では特にスマホで検索をすることが多いかと思います。Google Analyticsで検索される端末を調査してもスマホからの検索が多いことがほとんどです。
手頃ですぐに調べることができるので、利用率は高くなっています。

しかし現在コロナの影響でそうではない動きも増えているのではないかと思います。
在宅勤務やテレワーク、その他にも学生のオンライン授業により、PCの利用は増えてきているように思います。
学生のほとんどがすでにPCを持っているとなるとここ数年の傾向とは違ってきます。
大きな変化の時だからこそ、見逃してはいけないポイントがあります。
これまでスマホが主流になっていくのであろうと思っていましたが、これからPCに変わる可能性もあります。

Google Chromeのアップデートのお話ではありましたが、ツールの変化・時代の変化を読み取りながらWEBサイトの作成や改善を行うことで、必要以上のコストをかけない運用ができると思います。
気になるアップデートがあった際にはまたこちらでご紹介していきます。

お楽しみに!

Google ChromeのアップデートでページネーションのUIが変わったことで利用者の検索体験だけでなく検索結果にも影響がある
『PCのGoogle Chromeアップデート、検索結果のUI変更による検索体験の変化』

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